「失敗」から学ぶ力を大切に

この春、わが子が中学生になりました。
新しい制服に身を包み、少し大きなランドセル姿で毎朝登校していく姿は、頼もしさとともに、まだ少し幼さも感じさせます。

ところが最近、よく見ると手の甲にマジックペンで文字が書かれていることがありました。よく見てみると、翌日の持ち物や予定が書かれていたのです。どうやら忘れ物が多く、自分なりに対策を考えたようでした。

親としてはつい「なんで前日にちゃんと準備しないの?」と言いたくなるものです。ですが私は、失敗をきっかけに、自ら工夫し、改善の行動をとっているその姿勢にとても感心しました。

中学生になると、小学生の時と比べて主体性が求められる場面が増えてきます。忘れ物をして怒られたり、悔しい思いをした経験もきっとあるのでしょう。それを経て、自分で考えた対策を実行している。これは、何よりの成長だと感じました。

誰かに言われたから行動するのではなく、自分で気づき、改善し、次に繋げていく力。この力は、大人になってからも大切にしてほしいです。

この子どもの姿勢は、私たちの仕事にも通じるものがあります。運送業においても、日々の業務の中で「ミスをゼロにする」ことだけが目的ではありません。仮にミスが起こったとしても、原因をしっかりと分析し、再発防止のために自ら考え、行動する力が求められます。

弊社では、社員一人ひとりがそうした力を発揮できるよう、日々の点検や報告体制を整えるとともに、ミスを責めるのではなく改善に繋げる文化を大切にしています。

もちろん、運送業で最も重要なのは「安全」です。毎日の点検、確認作業を徹底し、ミスや事故を未然に防ぐ努力を怠ることなく、安全運行に取り組んでまいります。

「失敗は悪いこと」ではなく、「失敗からどう学ぶか」がその人と組織を育ててくれている 
そんな思いを大切に、これからも業務に取り組んでまいります。

管理部のひとことでした。

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